ジョンズホプキンス大学 School of Public Health MPH 日本プログラム第1期卒業生が Capstone の最優秀賞を受賞しました。
- jhsphjp
- 2018年7月2日
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更新日:2021年5月20日

ジョンズホプキンス大学 School of Public Health(JHSPH)MPH 日本プログラム第1期卒業生の耒田 善彦 先生(沖縄県立中部病院)が、350人以上の同期生の中で Capstone の最優秀賞を受賞されました。(Capstone Project とは、授業以外で卒業に必要な課題研究のことです)
耒田先生は、Capstone Advisor である Dr. Aaron Milstone の指導の下、「大腿静脈カテーテルと頚静脈カテーテルの配置とカテーテル関連感染のリスクと BMI によるカテーテル部位と感染症の関連」という論文で受賞されました。
耒田先生は、今年7月よりハーバード医科大学で数年間、研究に従事されます。

<耒田先生の受賞コメント>
Johns Hopkins Bloomberg School of Public Health の MPH Program を修了しました耒田 善彦です。
2016年3月に MPH Program(Part-time / Online)を Kyoto Cohort で開始し、規定の授業80単位と Practicum(実習)ならびに Capstone Project(課題研究)を修了して、卒業時に Capstone Award を受賞できました。350人以上の MPH Student から12名のみ選ばれたとのことで嬉しく思います。
Bloomberg の中には、私の所属している Cohort 以外にも数多くの Degree Cohort があります。他の Top University も今はアジア、中東に多くの Cohort を持っているので近年の高等教育の中ではこのような各個人のライフプランに合わせたプログラムは重要な位置づけとされていますが、日本ではまだ馴染みのない方も多いかもしれません。
授業以外に先に述べました Practicum と Capstone Project が必要で、Capstone Project は自分の研究テーマに沿った修士論文の提出があります。私は、自分の勤務している病院の透析カテーテルのデータベースで Primary Research を行いました。
Capstone Advisor は、カテーテル感染症で Lancet Infectious Diseases, Clinical Infectious Disease, Pediatrics に論文を出している Researcher により、何度も Protocol の訂正を受け、解析から論文の書き方まで指導いただきました。
Capstone に必要な解析方法に関連する授業も受けましたが、因果推論の世界的な研究者である Stuart 先生の Causal Inference in Public Health and Medicine / Methods for Handling Missing Data / Propensity Score Methods in Non-experimental Research は、Capstone と直結していたので深く学ぶことができました。
MPH を取得でき、この7月より米国の病院で数年間、研究を行う予定ですが、これまで学んだ事が活かせる場所なので楽しみにしています。
この MPH Program への入学を迷われている方は、参加してみないと何も始まらないので、自分にできるのだろうかとか悩んでいるぐらいなら、まずは SSPJ を受講(*1)してチャレンジされてください。
*1)日本プログラムでは、英語能力の証明(TOEFL iBT スコア100以上もしくは IELTS スコア7以上)の出願要件を、日本プログラムのために作られた SSPJ(Special Study Program for Japan)の単位取得および MPH プログラムディレクターによる英語面接の合格によって置き換えることができます。
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